人間が二足歩行をする上で最も大切なのが足の骨、背骨、そしてそれらをつなぐ骨盤です。
「肝腎要(腰)」という言葉があるように、腰は人間の体の中で最も大切な部分なのですが、
現代人は歩く機会が少なかったり、さまざまな環境によって、骨盤がずれ、姿勢が崩れてしまっているケースが多いのです。
骨盤は7つの骨で構成されており、身体を支えてバランスをとる大切な 役割を担っています。
身体の片側に負荷をかける生活習慣や姿勢の悪さ、出産などから、骨盤に歪みが生じることがあります。
この状態が続くと身体はバランスをとろうとして、筋肉が左右不均についてしまいます。
このアンバランスな筋肉が支える骨盤が、さらに歪みを生じるといった悪循環になっていきます。
また、 筋力の低下により筋肉が骨格を支えられなくなり、骨盤を正しい位置に保つことができなくなって骨盤を歪ませる原因にもなります。
骨盤の上には、脊椎(背骨)が伸びています。
骨盤の歪みは、背骨にも影響を及ぼします。
脊椎(背骨)には脊髄神経という大きな神経の束が通っていて、ここから全身をコントロールする神経が出ています。
現代人は、背骨のゆがみによりこれらの神経が正常に作用しなくなり、さまざまな病気にかかりやすい状態にあります。